吉野割箸

五百年近い植林の歴史がすぐれた林業の技術を生み吉野杉、吉野桧の名は全国に知られています。

その吉野の杉や桧で作られた箸も又『吉野割箸』として広く世に知られていて割箸の名門であると言っても良いでしょう。

明治の初め頃、吉野杉材で作る樽の材料の端材が捨てられるのを惜しんで考案されました。
最初に考案されたのは、丁六わりばし、小判型わりばしです。
箸の真ん中に溝をつけた元禄小判。両口が細くなった利久型。
大正に入り天削げ型わりばしが考案されます。
いずれも吉野杉の柾目や板目が生かされています。

昭和に入り機械化が進むと桧材のわりばしも製造されます。
桧の元禄箸、天削げ箸、丸箸等多くの種類が量産されるよう
になります。

このように日本人の食文化の発展とともに吉野割箸も新しい形を求められていきます。
現在では様々な技法を駆使した箸が作られています。

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DSC_7097.JPG杉極大小判箸
DSC_7064.JPG赤杉天削げ箸

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吉野割箸 里人紹介

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白木箸など割り箸の新しいあり方を提案しています。

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箸トングなど割り箸に関わる生活用品を開発中。

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五角箸、六角箸など使いやすい箸をお届けしています。

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吉野割箸のソムリエです。割り箸のことならお気軽にご質問下さい。
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多種多様な吉野割箸

食文化に合せた割り箸を

用途に合せた割箸を製作しています。
割り箸の紹介は、おもてなし工房 奥谷をご覧下さい。

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”もったいない”の精神から生れた割箸

「木皮(こわ)」から生れる吉野割箸

一本の原木(丸太)から何本の『わりばし』が作れるのですか?

DSC_3646.JPGわりばしの材料 木皮(こわ)
 『吉野割箸』は、一本の原木を、すべてわりばしに加工しているのではありません。
吉野地方の山林で伐採された間伐材は、地元の製材所で、柱などの建築 材等に製材されます。

<わりばしの材料(木皮)>

この時、「木皮(こわ)」と称する残った端材(はざい)が出来ます。『吉野割箸』はこの材料を使い加工して製造します。
  原木(丸太)は、製材所で、中心部分を家の柱や下地材・内装材などに使うための建築材として、四方を切り取り、目的に応じた製品に製材されます。zai.jpg
そして切り取られて残った部分(木皮)がわりばしの材料として使われます。また、この部分はすべて割り箸になるわけではなく、木工製品の材料としても利用されています。
 それでも残った部分は紙の原料のチップや燃料などに活用されています。
 ですから、一本の原木(丸太)から、割り箸に加工される部分は、ごく一部ということになります。

吉野割り箸作りは、資源の有効利用

酒樽の端材が割り箸に

『吉野割箸』は、明治のはじめ、吉野杉材で作る酒樽の材料の端材が捨てられるのDSC_9908.JPGを惜しんで考案されたわりばしです。

 今では、吉野の杉・桧の大半は建築材などに利用され、『吉野割箸』の材料が、酒樽材料の端材から、吉野材の間伐材の端材に変わって作られています。
自然を大切にし、資源の有効利用の精神は現在も先人から、受け継がれています。

 私たちは、植林された杉や桧を、建築製品等に製材した後、残った外側の利用度の少ない部分(端材)だけを利用して、一膳一膳丁寧に加工して製造しています。
つまり、『吉野割箸』に使われる端材は、『割り箸』として利用する事が、価値ある木材利用ではないでしょうか。
 一部で森林の敵と思われている『割り箸』ですが、『吉野割箸』は、国内資源の有効利用の一つと確信しています。 

「割り箸」を二本に割る行為は、これから食事を始める事を意味し、日常生活の流れに精神的なけじめをつける有効な方法とされています。DSC_8979.JPG

『吉野割箸』は、有効な資源活用の上、機能と便利さ衛生的であるために、一回で使い捨てる様になっています。
 吉野地方では、あくまでも森林の恵みを余すことなく活用し、森林の保護育成を図り、清らかな水と緑、澄んだ空気を生み出す自然を守っていくことを考え、先人の知恵である『吉野割箸』作りの灯をいつまでも絶えすこと無く、大切に守り続けています。

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天然の恵みを活かして

吉野割箸は純粋無垢で自然の色

癒しの香りフィトンチッドを含んでいます

DSC_3646.JPGわりばしの材料 木皮(こわ)
『吉野割箸』は杉や桧の素材を天然のまま使用しているので、純粋無垢で自然の色を出しています。『吉野割箸』には、赤い部分と白い部分が混ざった箸があります。
原木を製材した際、木皮に芯の部分(赤身)が含んでいるのです。これが本来の材料の色なのです。
 杉や桧の山林は、すがすがしい香りが疲れたからだにやすらぎを与え、活力をもたらせてくれます。葉をちぎった時に漂う香りは、樹木の葉や木材部から発散される揮発性の化学物質で、この芳香のことをフィトンチッドともいいます
フィトンチッドには、消臭作用・防ダニ作用・殺虫作用・抗カビ・抗菌作用があると言われ、健康な杉や桧自体には、このフィトンチッドを含んでいます。
 将来利用研究が進めば、杉・桧の天然のフィトンチッドの物質を利用して薬を作ることも決して不可能ではないでしょう。
『吉野割箸』は、この杉や桧の端材を材料として利用しています。


削り屑を有効利用

すべてが無駄にならない吉野割り箸

DSC_9922.JPG製造中に出来る「木毛くず」私達は割り箸を製造する過程で、「木毛くず」「木綿くず」「おがくず」の他、「切れ端(木の端)」等の木くずが出来ますが、決して無駄にはしていません。

「木毛くず」はスレート屋根の断熱材としての木毛セメント板、「木綿くず」は植生マットや室内装用の壁紙の原材料として、有効に活用していただいています。


木毛くずを利用した木毛セメント板木毛くずを利用した 木毛セメント板「おがくず」や「切れ端(木の端)」はお風呂の芳香剤や、各割り箸工場で、箸加工時の煮沸や乾燥の燃料として、余すところ無く利用しています。






samp2.jpg木綿くずを利用した植生マット


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割り箸をリサイクル

割り箸が紙に変身

食事に使われた後のわりばしをゴミとして捨てずに回収して、製紙会社で紙に再生される運動が広がっています。kengaku.jpg
この運動は王子製紙(株)米子工場で始められました。
現在全国の9工場で、送られてきた「使用済の割り箸」が紙の原料として再利用されているそうです。使用済みわりばし3膳(6本)でハガキ1枚分の紙が作れるそうです。工場の材料全体に占める割合としてはまだ微々たるものらしいですが、自分たちの身近なところから「ゴミの減量=環境問題」を考えると言うことからも、送られてくる割り箸の量は年々増加しているそうです。
私たちも、「自分たちの生産した割り箸」がそのまま捨てられずに、「紙」に生まれ変わり旅を続けることができ、大変うれしく思っています。

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割り箸はうまい

割り箸で食べると麺類は事の他美味しいです。
そのことを表現したCMを作成しました、。

タイトルは「割り箸はうまい」です。


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